お見舞い金を渡すのは入院前や退院後でもいい?ひとこと添えたいけど言葉がうまくみつからない…という方は多いのでは。
特に目上の方の場合はマナーも気になりますよね。いざという時に焦らないように渡し方や金額、渡すときにかける言葉についてまとめてみました。
入院のお見舞い金を渡すタイミングは?
病気やケガは突然降りかかってくるもの。相手の状態や状況でお見舞いのタイミングも変わってきます。お見舞金は相手の気持ちに寄り添って、思いやりの言葉をかけて渡したいですね。
お見舞い金はいつ渡すのが正解?
お見舞いに行ったときお会いしたらすぐに渡すのが良いようです。
元気そうに見えても病人は疲れやすいもの、負担にならないよう早く切り上げることも大切ですね。
中にははじめにいただくと恐縮してしまうという意見も。個人的には、帰り際にさりげなく渡した方が相手に気を遣わせずに済むように感じますが…。状況に合わせた判断でよいのではと思います。
お見舞いの日にちは病状や相手の都合もありますので、連絡がつくようであれば様子を伺って。手術後すぐなどは無理をさせてしまうので避けましょう。
入院の前に渡してもいい?
前もって予定がわかっている場合は入院前に渡しても問題ないそうです。入院前の準備は何かと物入りに。事前に渡すことで足しにしてもらえるという利点もありますね。
お見舞い金の包み方の基本は?
お見舞い金を包む場合は、熨斗(のし)のない袋を選びましょう。水引がなく赤い帯の袋、もしくは紅白の水引の付いた袋が基本です。
水引が付いた袋の場合は、お見舞いでは「結び切り」の水引を選びましょう。出産祝いや祝い事全般に使われる「蝶結び」の水引は、ほどけても結び直せるので、何度あってもおめでたいときに使うのがマナー。お見舞いには適切ではありません。
袋の表書きの書き方は、「御見舞」か「お見舞」。下側には送り主の名前を書きます。濃墨の毛筆か筆ペンが〇。サインペンは△。ボールペンや万年筆は使わないように。
お見舞い金の相場やマナーは?
お見舞い金に「新札(ピン札)」は使わないのが良いとされています。
お見舞い金に決まった金額はありませんが、奇数にすることがいいようです。金額は関係性や気持ちにもよりますが、3,000円、5,000円の次は1万円を包みましょう。
日本古来の風習で、慶事のお祝い金には奇数の数字を包むのが良いとされていますが、現代では、八万円も末広がりで良いとされています。
どのような言葉をかければいい?
かける言葉は自分の立場や状況、病状によっても変わってくるでしょう。少しでも励ましてあげられたり、元気になってもらえると嬉しいですね。
また快復に向かっているケースばかりではありません。長引いたり深刻な場合など、ナーバスになっている場合も。言葉選びには十分な配慮を。
「がんばって」はダメ?
つい使ってしまいがちな言葉「がんばって」。不安でストレスを感じているときはプレッシャーを与えてしまうことも。
状況によっては却って相手の負担になる場合もあるので気をつけましょう。
目上の方の場合は
「何が良いか分かりませんでしたので、お見舞い品の代わりに」の趣旨の言葉とともに渡しましょう。プラス思いやりの言葉であなたらしく気遣いを。
- 多忙な毎日でしたので、この機会にゆっくりと静養されてください
- まずは治療に専念されてしっかりとお休みください
同僚や友人の場合は
「気持ちばかりですが、何かのお役に立てれば」と、お見舞い金を。励ましの言葉を添えてみては。
- 仕事のことは心配しなくていいからゆっくり休んで
- 退院したら一緒に食事行こうね
- みんなずっと待っているよ
退院後にお見舞金を渡してもいい?
最近は入院期間も短くなっています。お見舞いに行く予定が、すでに退院していたというケースも。
遅れてもいいので退院のお祝いを渡しましょう。
名目は「御退院御祝」「御祝」とするのが一般的。退院されてからも療養される場合が多いので「御見舞」としても問題ないそうです。
お見舞いで気をつけたいことは?
以前はお見舞いの定番だった生花、最近の病院では感染症を避けるために持ち込みを禁止している所が多いようです。避けた方が無難かもしれませんね。
私事ですが、親が数週間の入院をしていました。限られた空間で単調な毎日。口には出しませんでしたが、不自由でイライラも多かったはず。顔を見せて笑い合ったり、話し相手になってあげるだけでも少しはストレスを軽減できたのではと思っています。
無理に話さなくても、話を聞いてあげるだけで喜ばれることもあるのではないでしょうか。
まとめ
入院のお見舞い金の渡し方と添える言葉についてまとめてみました。
お見舞金は思いやりの言葉を添えて渡しましょう。何よりも相手を思う気遣いを大切に。入院は快復に向かうだけでなく、長引くケースもあるので言葉選びには十分に気をつけたいですね。