猫よけに効果があると信じられている水入りペットボトル並べ。庭先や塀越しに水を入れたペットボトルをズラリと並べた風景を見かけたことはありませんか?野良猫よけのために、今でも戸建ての周りや庭、電柱周りなどに水入りペットボトルが置かれているのを見かけます。これって、本当に効果があったのでしょうか。
水を入れたペットボトルは「猫よけ対策」?
答えを聞いてびっくりしました。水入りペットボトルを庭や通路においても、犬や猫を寄せ付けない効果は全くなし!ということ。
ペットボトル伝説はエイプリールフールだった?
みんなが信じて止まない「猫よけに効果がある水入りペットボトル」。実はこれ、ニュージーランドの有名なガーデナーであるEion Scarrow(エイン・スカロウ)氏が、根拠はなくノリで語った思いつき。1989年のエイプリールフールに、ラジオ番組で語ったのが始まりだそうです。
「水を入れたペットボトルを芝生においておけば、犬が近寄ってこない」という嘘は、ニュージーランドからアメリカやイギリスなど全世界に広まり、日本でもずっと信じられてきたのですね。しかも初めは「犬よけ」だったのにいつの間にか「猫よけ」に?
- 光を反射して犬猫を近寄せない
- キラキラが恐くて近寄れない
- 静電気がイヤで近づかない
- 水に柑橘系果汁を混ぜると効果が上がる
などなど、あるある番組や、効果効能、実体験のお話が、デマを拡散して定着させていったのですね。わが家の猫も、非常用ペットボトルにカラダを付けて寝ていることがあります。
炎天下でペットボトルがレンズになって火災?
水を入れたペットボトルはレンズのような働きを持って、太陽の強い光で収れん現象による火災にも注意が必要です。実際にこれが原因の火災も発生しましたが、収れん現象による火災事例は全国でも数件報告される程度だそうです。とは言え、犬猫よけの効果がない水入りペットボトルをいつまでも放置しておくのはオススメできません。
まとめ
猫を飼ってからは無縁だった「猫よけペットボトル」。エイプリールフールから世界に拡がった嘘だったことは知りませんでした。カラスよけに、CDをぶら下げておくといい、っていう裏技もホントなのか不安になります。