時間が経つのは「早い」「速い」どっちが正しい使い方なの?

以前「大人になると一年が早すぎる!…」という記事を書きました。そのとき疑問に思ったのが「はやい」という漢字。時間が経つのは「早い」か「速い」なのか、どっちが正解でしょう。

皆さんはどちらの漢字を使っていますか。悩んだので調べてみました。

時間が経つのは「早い」それとも「速い」?

「時間が経つのは早い」「時間が経つのが速い」どちらが正しい漢字の使い方でしょうか。
結論から言うとどちらもありのようです。

大辞林の例文には
時の経つのは速い」と載っています。

しかし一般的には「時間が経つのは早い」と、「早い」の方が多く使われていませんか。

検索で「時間が経つのがはやい」とひらがなで入力すると、勝手に「…早い」に変換されて検索されました。これってこちらが主流ということ?

疑問に思ったので、さらに漢字の持つ意味について調べてみました。

「速い」の意味は?

大辞林で「速い」を調べてみると、
「疾い」「捷い」とも書くとあります。意味は、

○動作・作用の進行にかかる時間が短い。
○進む程度が大きい。すみやかだ。
対義語は「遅い」

「彼は仕事が速い」
「この川は流れが速い」
「頭の回転が速い」
時の経つのが速い

さっそく例文の中に発見。例文に載っているくらいなので「速い」を使うのは間違いではないことが確認できました。

「速度・時速」などのように速さやスピードを表すときに「速」を用います。

では「時間が経つのが早い」というときに「早い」がよく使われているのはなぜでしょうか。

「早い」の意味は?

時間が経つのは早い」は、まだ先のつもりが思っていたより早くその時期が来た、時間が早く進んだように感じるといった感覚で「早い」を使っているようです。

大辞林で「早い」を調べてみると、

○時間的に前である。対義語は「遅い」
○まだその時期でない。
○事が簡単に済む。てっとり早い。
○勢いが強い。激しい。

「予定より早く帰国する」
「朝は早く起きる」
「あきらめるのは早い」
「直接会って話すほうが早い」

「早」は「早朝・早退・早寝」などのように物事の時期や時刻が前であったり、時期が早いといったときに用いられます。

「早い」には他の意味もある?

「早い」は「物事を急いで行う様子」の意味にも用いられます。

例えば、てきぱきと処理することを仕事が早いといいますよね。「早口・早耳・早足・早業」なども意味からすれば「速い」でもよさそうですが「早」を用いるのが一般的になっています。

「早い」と「速い」の違いは?

同じ読み方でも漢字によって意味は変わります。

【はやい電車】をみてみましょう。
早い電車」とは早朝に走る電車や時刻が先の電車をいいます。
速い電車」とは新幹線や特急、快速電車のようにスピードが速い電車をいいます。

【足がはやい】の使い分けを例文でみてみると、
○ゆで卵は足が早い
○クラスの中で一番足が速い生徒

このようにはっきりと使い分けできる場合は問題ないのですが、中にはどちらの漢字を使うのかわかりにくいケースもありますよね。

「早い」と「速い」の使い分けは難しい?

「事が簡単に済む」という意味の「早い」と「かかる時間が短い」という意味の「速い」の微妙な違い、わかりますか?

漢字の意味やニュアンスはなんとなくわかる気がしますが、使い分けはとても難しいですよね。

理解するというより、実際に使われている慣用で覚えてしまうのが手っ取り早いようです。この「手っ取り早い」のように意味としては「速い」のような場合も「早い」を使っていますね。

早いを使った他の言葉は?

早いを使った慣用句は身近にたくさんあります。

  • 足が早い
  • 手が早い
  • 耳が早い
  • 話が早い
  • 気が早い

【足が早い】について調べてみると、

①歩くことがはやい。
②食物などがくさりやすい。
③売行きがよい。

広辞苑によると「足が早い」の意味に「歩くことがはやい」とあります。「足が速い」と書くのが一般的ですが「早い」の使い方もあるんですね。

このように漢字が違っても意味がほとんど同じ場合もあります。また「早い」の方が広義に使われていることもわかりました。

まとめ

いかがでしたか。時間が経つのは「速い」か「早い」なのかについて調べてみましたが、漢字の使い方は難しいですね。

「速」は速さやスピードの意で使われ、「早」は時期や時刻が前であることの他にも物事を急いで行う様子にも使われていることがわかりました。

どちらもありのようですが、時間の経過が思ったより早かったと考えると「時間が経つのは早い」が多く使われているのがわかる気がします。

 

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