
結婚式を欠席するのでお祝い(ご祝儀)だけ送りたい!離れて暮らす孫の入学祝いを現金で!お悔やみのお香典を送りたい!…などなど、日常ではLINEやネットで送金してるけど、お祝いやお悔やみの際は現金で…
そんな想いで現金を送る唯一の方法が「現金書留郵便」です。
本記事では、はじめて現金を書留で送る方にもわかりやすく、図解や写真を使って解説していますのでお役立てください。参考:日本郵便株式会社[郵便局]公式
現金書留の送り方[基本知識]
普通郵便やレターパック等で現金を送ると、郵便法違反になり30万円以下の罰金が科されます。また、紛失や破損などの損害が発生しても損害賠償を受けられません。
現金を送る際は、必ず現金書留を利用する必要があります。
現金書留はコンビニから送れますか?
現金書留は郵便局以外から送ることはできません。また、現金書留用の封筒も売っていませんので、郵便窓口で購入しましょう。
現金書留は土日に対応してる?
現金書留は郵便局以外からは送ることができませんので、土日に営業していない郵便局から送ることはできません。 主要な郵便局の郵便局窓口、夜間や休日でも営業している「ゆうゆう窓口」を利用すれば土日でも送れます。
また、現金書留の配達に関しては、基本的に土日祝日でも配達されます。
現金書留で硬貨も送れるの?
日本の硬貨(コイン)のみ、送ることができます。外国のコインのみの場合は現金書留として送ることはできません。
現金書留で送れる上限額は?
現金書留で送金可能な金額の上限は50万円。どうしても50万円超を送金したい場合は、もう一通の現金書留を利用することになります。
郵便ポストに入れてもいいの?
郵便ポストに入れたら絶対ダメ!必ず郵便局の窓口で、封入した金額を申告して局員に渡しましょう。
普通の封筒で送ってもいいの?
現金を送るには専用の封筒が必要です。ただし、大きなご祝儀袋など送りたいものが「現金書留封筒」の大きさを超えてしまう場合は、現金封筒以外の封筒に現金書留のオプションを付けても送ることができます。詳しくは郵便窓口でお尋ねください。
現金書留封筒のサイズ比較

「大きさは?」と調べても、郵便局のサイトには詳しい表記がありませんでした。そこで実際の現金封筒を採寸した結果をご紹介します。
現金書留封筒のサイズ2種類と最新の現金書留料金、現金封筒とご祝儀袋とのサイズ比較、現金書留の送り方・書き方も早見表よりわかりやすくイラスト図解にしました。
現金書留封筒は大小2種類サイズ購入できる
現金書留封筒(現金封筒と呼ばれているようです)には大小2種類のサイズがあります。どちらも1枚21円(税込)です。※2023年10月時点
今までの現金封筒は、二重構造で封印の仕方も難しく手間がかかっていましたが、70年ぶりに新しくなった「現金封筒」は強度のある一重の封筒になりました。
色は濃いめの茶色系になり、宛先などの記入スペースも大きくなりました。封筒の値段は21円のままで、割り印も2箇所だけになりました。お手持ちの旧タイプ現金封筒も引き続き使えます。
普通サイズ(定形)
普通サイズの現金封筒には、水引が印刷されたタイプの祝儀袋/不祝儀袋はたいてい入ります。新しい現金封筒は内袋の二重タイプではなくなったので、水引が付いているタイプも入りました。
サイズ内に収まるメッセージカードなども同封可能。封筒にマチがないので、あまり厚いと入らない場合もあるので注意しましょう。定形の場合は厚さ1cmまでです。
A4三つ折りサイズ(長辺210mm)は入りません。その場合は「大きめサイズ」で送ります。
【現金書留封筒(普通サイズ/定形)】
- 封筒の外寸:約119mm ✖️ 約197mm
- 封筒の重さ:約4g ※簡易測定のため誤差容赦

普通サイズ(定形)現金書留封筒
●価格:21円 ※郵便局の窓口で販売
●封筒サイズ(およその外寸):
──短辺 119mm、長辺 197mm
●封筒の重さ:約4g
※サイズや重さは購入した封筒を測ったので誤差あり。
大きめサイズ(定形外)
大きめサイズの現金書留封筒も、普通サイズと同じ「21円」で購入できます。豪華な水引がついた大きな祝儀袋なども余裕で入る大きさです。ただし、郵便料金は定形外になります。
A4三つ折りサイズ(長辺210mm)はギリギリ入りますが、同封物の厚さによっては上手く収まらない場合もあるので注意してくださいね。
【現金書留封筒(大きめサイズ/定形外)】
- 封筒の外寸:約142mm ✖️ 約215mm
- 封筒の重さ:約6g ※簡易測定のため誤差容赦

大きめサイズ(定形外)現金書留封筒
●価格:21円 ※郵便局の窓口で販売
●封筒サイズ(およその外寸):
──短辺 142mm、長辺 215mm
●封筒の重さ:約6g
※サイズや重さは購入した封筒を測ったので誤差あり。
現金書留封筒はどこで買えるの?

現金書留には専用の「現金封筒」が必要。郵便局の窓口だけで買うことができます。100円ショップやコンビニ、文房具売り場では手に入りませんのでご注意ください。また、旧タイプの現金封筒、昔のカーボン式現金封筒も引き続き使えます。
現金書留郵便の料金はいくら?
まず、現金書留を送る場合には[手数料、郵便料金、封筒代]がかかります。
【現金書留手数料】
1万円まで480円、以降5千円毎に11円加算されます。
たとえば、3万円なら524円、上限50万円なら1,558円の手数料がかかることになります。
【郵便料金】
定形郵便物・定形外郵便物の料金は「重量制」です。定形郵便の場合は厚さが1cmまで。厚さなど規定がありますので注意しましょう。
郵便局の公式HPの料金計算はこちら(リンク)。
1万円札は1枚約1.05gと言われています。
※郵便料金は重さによって金額が変わります。同封物の重さにご注意ください。
【例①】1万円を現金書留(定形50gまで)で送る場合 合計611円
[内訳] ●現金封筒代 21円 ●定形郵便料 110円 ●現金書留手数料 480円
【例②】50万円を現金書留(定形外100gまで)で送る場合 合計1,759円
[内訳] ●現金封筒代 21円 ●定形外郵便料 180円 ●現金書留手数料 1,558円
郵便新料金は以下の記事ででも紹介しています↓
郵便局で現金書留の送り方

❶送れる現金の限度額は50万円!
現金書留で送金可能な金額の上限は50万円。どうしても50万円超を送金したい場合は、もう一通の現金書留を利用することになります。
❷郵便局の窓口で局員に渡す!
郵便ポストに入れたらダメ!郵便局の窓口で、封入した金額を申告して局員に渡します。
❸封印には割り印を忘れずに!

現金書留は必ず割り印が必要です。シャチハタなど認め印や署名サインでも大丈夫です。
❹現金書留を送った控えはレシートに
現金書留送付の控え(書留・特定記録郵便物等受領証)もレシートタイプになっています。依頼主やお届け先の部分は封筒がスキャンされて画像でプリントされています。昭和時代はカーボン式の控えでした。
- A:依頼主の住所・氏名・電話番号
- B:届け先の住所・氏名・電話番号
- C:送る現金の金額(賠償額)

【おまけ】
ヤフオクに出品した硬貨や紙幣の発送方法
硬貨や紙幣などコレクション品も現金となるので、発送する場合に注意が必要。例えば、ヤフオクでは現金は「おてがる配送」で発送できません。必ず「現金書留」で送りましょう。
まとめ
現金書留用封筒は70年ぶりに仕様変更されました。今回は実際に新しい封筒を購入してサイズなどを写真でご紹介。現金封筒は大小2種類のサイズがあり、郵便局の窓口で購入できます。
現金書留を送る際には、封筒代+郵便料金+現金書留手数料がかかり、ポスト投函ではなく郵便局の窓口で送ることや50万円の限度額があることも予め知っておくと安心です。
結婚式のご祝儀やお孫さんの入学祝いをはじめ、お香典を送りたいときも現金書留で送りましょう。おまけとして、オークションで出品した硬貨や紙幣も現金書留で発送しなくてはならないので注意しましょう。
ご祝儀袋の表書きと水引の種類や、お祝い別の書き方と基本マナーは以下の記事でご覧いただけます。
お祝いの際に、「ご祝儀に奇数を包むのはなぜ?ダメな金額は?」という記事も併せてどうぞ。
旧タイプの現金書留の書き方や封印の仕方は以前の記事↓でご覧ください。