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名前のローマ字表記は「姓-名」の順番に変更!いつから変わる?

日本人の名前のローマ字表記の順番が変わります。文化庁発表の国の指針に従い、2020年春からNHKも日本人の名前のローマ字表記を「姓-名」の順番に統一。

夏までに国の公文書などは「姓-名」の順番に統一して、今後学校のローマ字教育でも「姓-名」の指導にするそうなんです。

今まで常識だと思っていた「名-姓」の順番で使ったらダメなのでしょうか。パスポートや名刺やクレジットカードの表記も調べてみました。

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NHKは2020年3月30日より「姓-名」順の表記に

2020年3月30日より、NHKは日本人の名前のローマ字表記を「姓-名」の順番に変更し、統一することになりました。再放送などはこれに該当しないそうです。確認した際には、NHK英語サイトでは日本人の名前表記が「姓-名」順になっていました。

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パスポートのローマ字表記を見てみると…

外務省HPより

政府の方針はわかりましたが、実際に私たちの周りの名前のローマ字表記はどうなっているのでしょうか。現在のパスポート画像では上から順に「姓」「名」となっています。そしてすべて大文字です。

パスポートは世界で使われるため、「姓=Surname」「名=Given name」と書かれています。英語圏での「姓名」の呼び名を列記すると以下のようになります。


・Surname
・Family name
・Last name


・Given name
・Personal name
・First name

ミドルネームのある日本人はどうなるのでしょう。パスポートセンターによると、ミドルネームは、戸籍上の名が「はなこ」で、ミドルネームが「MARIA」の場合は、「Given name〜名」の部分にHANAKO(MARIA)と記されるようです。

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「名刺」のローマ字表記はどうすればいい?

欧米ではミドルネームを持つ人が多く、名刺などでは基本的に「名 – ミドルネーム – 姓」になっています 。まあ、海外では日本のように誰にでも名刺を渡すシーンは少ないですが…。

公文書ではなく、一般人の名刺(ビジネスカード)に表記する名前は、姓名の順にする必要があるのでしょうか。

海外でビジネスをされている方の名刺を見せていただくと、今まで通りに「名-姓」で書かれています。山田太郎さんは「Taro Yamada」となっていますね。やはり、欧米の方々は、この順番の方が姓名を区別しやすいのではないでしょうか。

これから先、日本人の名前のローマ字表記が「姓-名」で基本になれば、この順番で名刺をつくられる方も増えるかも知れません。

名刺専門の印刷会社さんに尋ねたら「どちらでも大丈夫ですよ」というお答えでした。欧米人と名刺交換したときに、どちらが「姓」でどちらが「名」なのかわかるのかしら。

政府の指導では、姓を全て大文字「YAMADA Taro」にしたり、姓と名の間にコンマを打つ「Yamada,Taro」としたり、姓を大文字でカンマ付「YAMADA,Taro」などの方法で誤解を防ぎ、先に書いたのが姓だとわかってもらえるような表記上の工夫を普及させる必要もあるとなっています。←これでホントにわかるのか?

文化庁の説明では、中国や韓国は日本と同じ「姓-名」の順で英字表記しているということ。日本政府の英語ホームページでも、名前は「姓-名」に変更されていました。(安倍晋三 → ABE Shinzo)

「クレジットカード」のローマ字表記はどうなる?

クレジットカードをいろいろ調べてみても、従来通りに「名-姓」。世界で使うカードの基本印字は欧米スタイルになっています。これも今後変更されるのでしょうか。JCBでは今のところ変更の予定はないが、国からの要請があれば考えると言うことだそうです。

つまり、世界基準は欧米スタイルの「名-姓」なんですね。※カードによっては姓名の順で印字されるものもあるようです。

クレジットカードの申し込みの際も「ローマ字は名-姓の順で入力してください」となっています。名と姓を逆に入力しないように、説明をよく読んでから入力しましょう。

クレカの印字に関しては、オンラインショッピング時にローマ字氏名を入力したり、海外店舗での利用時にパスポート氏名との照合を受ける場合もあり、その際にカード券面のローマ字氏名と本人の氏名が一致しないと利用できない場合があるので注意です。

ローマ字表記の名前の逆転は定着する?

住基ネット、マイナンバーカード、「E電」や「母さん助けて詐欺」。システムやネーミングも社会で定着しなければ普及しなかったり消えていくこともしばしば。

読売新聞の世論調査では、「名-姓」の順に書く人が64%。「姓-名」と表記する人は31%だったようです。世界から見て、どちらが正しいのかハッキリしてもらいたいです。

まとめ

政府、省庁、公文書、NHK、英語の教科書などが、日本人の名前を「姓-名」順で表記しはじめています。ただ、強制ではなく指針であるため、個人の意志に委ねられています。

今後、公式報道での名前表記と、名刺やクレジットカードの声明の並び順が違ったり、混在すると、欧米の方にはいちいち説明する必要が出てくるかもしれません。統一するなら曖昧な方法はやめて欲しいと思います。(どうしようか…迷います)

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