困っている人や体調の悪そうな人に「大丈夫ですか」と声をかけたことはありませんか。心配する気持ちが却って相手に負担をかけてしまっているかもしれません。
『ミステリと言う勿れ』でも久能整くんが「大丈夫ってきいちゃダメ」と言っていましたね。「大丈夫」よりもより伝わる言葉、言い換えの言葉についてまとめてみました。
「大丈夫ですか」と聞いてはいけない?
『ミステリと言う勿れ』TVドラマ4話、漫画4巻のエピソード5「雨は俎上に降る」より。久能整(くのう ととのう)くんの言葉です。
彼は雨の中ずぶ濡れで動こうとしない男性に「大丈夫ですか?」と声をかけます。
その後はっとして、
こういう時は「大丈夫ですか」ってきいちゃダメなんですって
相手はたいてい「大丈夫です」って答えるから。こういう時は、
「どうかしましたか?」ってきくといいそうです
どうかしましたか?
と、独りごちるシーンがあります。
人は「大丈夫ですか」と聞かれると、つい「大丈夫です」と答えてしまうのだそうです。たとえ本当は大丈夫でなくとも、です。
この汎用性の高い言葉に翻弄される人は多いようです。あきらかに大丈夫でなくても迷惑をかけたくないという思いから「大丈夫」と反射的に答えてしまう人のなんと多いことか。そもそも「大丈夫?」と聞かれるのが嫌だと言う人もいました。
私は気にかけてくれたこと自体が嬉しいので嫌な気持ちにはなりませんが。人はそれぞれ。放っておいて欲しい人もいること、相手に無理をさせることのないように気をつけたいと思いました。
「大丈夫」よりいい声かけは?
では「大丈夫?」よりもいい声のかけ方、言い換えの言葉はなんでしょうか。
整くんが言ったように「大丈夫ですか」ではなく
どうかしましたか?
「どうかしましたか」など。
他にも、
・何かできることはありますか
・何かお手伝いしましょうか
・困っていることはありませんか
など。もう少しだけ踏み込んだ声かけをすると答えやすくなるようです。
「気分が悪くて」とか「頭が痛い」とか具体的な言葉が聞ければ、水を用意したり救急車を呼びましょうかとか、何かしら力になれそうですね。
「大丈夫」と言われた時はどうする?
「どうかしましたか」と声をかけても、「大丈夫です」と返されることもありますよね。むしろ大丈夫と答える人の方が多いのではないでしょうか。
私も無意識のうちに「大丈夫です。ありがとう」と返答してしまっていた気がします。心配してくれる気持ちはありがたいのですが、迷惑をかけたくないという思いもあってちょっと複雑な気持ちになってしまうかも…。
いろいろなケースがあると思います。「大丈夫です」と返されたら、
「できることがあったら言ってくださいね」
と、ひとこと添えてみるのはいかがでしょう。相手に選んでもらうという選択肢です。
触れて欲しくない時や問題のない場合はそれで終わりますし、遠慮していた場合は「じゃあ…」と少しだけ話しやすくなる気がします。
ちなみに「ダメそう?」と聞かれた時は「はい(ダメ)」とか「ちょっとダメかも」と答えやすいと言う意見も多くありました。人は同調する傾向があるのかもしれませんね。
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まとめ
「大丈夫ですか」と聞いてはいけない理由は、相手はたいてい「大丈夫です」と答えるから。「どうかしましたか」に言い換えると話しやすくなるかもしれません。
わかってはいても咄嗟的に「大丈夫ですか」は使ってしまいそうな気がします。その後に「どうかしましたか」「何かお手伝いできることはありませんか」とフォローしていければいいですね。
漫画『ミステリと言う勿れ』の久能整くんの言葉には気づきがあり、刺さる言葉もたくさん。斬新な切り口でドラマも大ヒット。他にも気になる言葉を深掘りしていきたいと思います。
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