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結婚式の招待状や表彰状に句読点をつけない理由は?

結婚式の招待状や返信はがきのメッセージに句読点をつけないのはなぜでしょう。慶事や弔事だけではありません。表彰状にも句読点が使われていないのを不思議に感じたことはありませんか?

なにか特別な理由があるのでしょうか。この疑問について調べてみました。

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結婚式の招待状に句読点をつけないのはなぜ?

一般的に文章には句読点をつけますよね。では、結婚式の招待状にあえて「、」や「。」などの句読点を使わないのはなぜでしょう。

お祝いごとには終止符を打たない」との理由で、結婚式の招待状には句読点を打ちません。できれば、返信用のメッセージも句読点を打たずにお返しするのがいいそうです。

句読点は文を読みやすくし、理解を助けるためにつけるものですが「切れる」「終わる」を意味するため、使わないのがマナーといわれています。

返信に句読点をつけてしまったときはどうする?

ふだんの文章では句読点を使うので、つい返信メッセージに「。」つけちゃいました…という方は多いのではないでしょうか。

修正液や修正テープはいかにも間違えましたという印象であまりイメージがよくありませんよね。そこで簡単にできる対処法をご紹介!

付け足して「!」にしてしまう
♥マークで隠す
かわいいシールを貼る
さりげなくイラストをちりばめてごまかす

など、ポジティブな解決策をみつけました。関係性にもよりますが、より楽しいメッセージになるのでは。参考にしてみてはいかがでしょう。

いただいた側の意見も拾ってみました。返信に句読点があってもそれほど気にならないようです。

気にしない。メッセージの内容が大事
返信をいただいただけで嬉しい
集計に忙しくて小さなことは気にならない

と、幸せ一杯な二人は細かいことを気にしない!ということがわかりました。実際に、句読点があるメッセージは多かったという意見も。お祝いの気持ちがちゃんと伝われば問題ないようですね。

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表彰状に句読点をつけないのはなぜ?

招待状だけではなく、表彰状にも句読点が使われていないって気づいていましたか?

表彰状は相手を敬って渡すものです。句読点を使うと「句読点をつけないと読めないだろう」という意味にも捉えられ、相手を見下すことになるので、句読点はつけないとされています。

私は大人になってから表彰状に触れる機会がなかったので(子どもの頃も滅多にありませんでしたが)句読点の存在を意識しませんでした。

表彰状には決まりがあって、

●句読点は使わない

●一字下げはしない

ということが慣例となっているそうです。

昔は句読点がなかった?

もともと日本語には句読点がありませんでした。今では当たり前に「、」「。」を使っていることを考えると、とても不思議な感じがしますね。

句読点が使われるようになったのは明治時代になってからだそうです。それ以前の手紙は毛筆で書かれた文(ふみ)とよばれていたもので、句読点はありませんでした。

文脈がわかりにくいときは字間を空けたり、改行をして終わりを表していました。句読点をつけない慣例はそこからきているといわれています。

そういえば、時代劇でさらさらと筆を走らせて文をしたためるシーンを見かけますが、流れるような文の中に句読点はありませんよね。

句読点が使われるようになったのはなぜ?

なぜ句読点が使われるようになったのでしょう。

句読点は子どものため」のものでした。

明治時代になって欧米の文化や習慣が多く取り入れられるようになり、子ども達が学ぶ環境が整ってきました。句読点は子どもたちが文章を読みやすくするために使われ始めたとされています。

そのため大人に使うのは失礼とされ、句読点を使わないことで敬意を表しているんですね。

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句読点を使わないものは他にもある?

慶事の際の挨拶状や証書など重要な書状には句読点はつけません。喪中はがきでもつけないことが多いようです。

他にも

  • 卒業証書
  • 各種免状
  • 年賀状
  • 寒中見舞い
  • 暑中見舞い
  • 会葬御礼状
  • 忌明け挨拶状

祝辞、式辞などにも句読点をつけません。

ちなみに、詫び状にもつけないそうです。できれば避けたい案件ですが念のために覚えておくといつか役に立つことがあるかも…。

百人一首や歌の歌詞にも句読点がありません。歌は初めから区切りよく読みやすいように考えられているのかもしれませんね。

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まとめ

いかがでしたか。言葉ではない「句読点」に深い意味があり、歴史があることがわかりました。

時代やスタイルが変わっても、伝える気持ちは変わりません。もともとは子どものために使われた句読点が、今日では文章を読みやすくする大切な役割を担っているんですね。

ないことに意味があり、行間や空白を読み取る日本の文化を大切にしたいと改めて感じました。

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