三菱UFJフィナンシャル、三井住友フィナンシャル、みずほフィナンシャルの3大メガバンクが口座を管理するために「口座維持手数料」の導入に言及するか注目されています。
これは銀行に預金口座を持っているだけで手数料が発生するというもの。マイナス金利で銀行の経営も切迫してきているとはいえ、利用者としては納得できないのではないでしょうか。そんな口座維持手数料の情報を集めてみました。
口座維持手数料ってなに?
2019年11月現在、3大メガバンクにも導入が検討されている「口座維持手数料」とは、預金者が銀行に口座を持っているだけで支払う手数料のこと。
銀行の言い分は、データ管理や通帳印紙税など、ひとつの預金口座に年間2~3千円のコストがかかるからだそうです。日銀のマイナス金利政策で銀行経営が圧迫され、そのツケが一般国民に回ってきた、というイメージですね。
最近では諸費税増税も含めて、ATMや窓口の各種手数料も値上げされたり、両替無料枚数などの預金者へのサービスも縮小。銀行も苦肉の策で「口座維持手数料」を導入検討しているのではないでしょうか。
では、私たち預金者はいったい何を注意すればいいのかまとめてみました。
預けるだけでお金がどんどん減っていく!
普通預金で一般的に0.001%の利息。つまり10万円を1年間預金していても利息1円が付く時代。1,000万円の預金でさえ1年で利息100円。もし導入された口座維持手数料が利息分を上回れば、放っておけば預金がどんどん減っていくということ。
つまり一般的な方々は、確実に利息分より多い手数料が引かれる事態がおきるのでしょうね。もう銀行口座はすべて解約したいと思うのは私だけでしょうか?
複数の預金口座を持っていると大変なことに?
学費用につくらされた銀行口座、勤めていた会社の給与振込口座、学生時代にアルバイト先で指定された銀行口座、銀行の統廃合で増えた同行口座…など、以外と気付かないうちに銀行口座を複数持っていることがあります。
また、リスク分散のために複数の口座に預金を分けているケースもありますね。
今回の「口座維持手数料」が導入されると、口座ひとつひとつに手数料が課される!これは大変な出費になるので注意です。
たとえば、300円しか預金残高がない口座から月々の口座維持手数料が引かれるとマイナスに!手数料未納分を銀行からドーンと請求される羽目になることも…。←あくまでも想像ですが。
【導入前にできること】
- 持っている銀行口座を洗い出す
- 休眠口座はきちんと解約する
- 自分に合った銀行をしっかり選ぶ
年金受給口座で維持手数料を搾取されたら困る
年輩の方が気になるのは、年金受給口座の存在。支給された年金から口座維持手数料が毎月引かれるなんて困惑です。このあたりは、導入が決定されても何か免除対策がされるとは思いますが油断は禁物。年寄りからもどんどんお金を搾取する政策がされないとは言えませんから。
自宅に「金庫」と考えるときは、最低でも30kg以上の重さの金庫を購入しましょう。火災や自然災害時を考えると、「耐火」+「耐水」性能がオススメ。
ゆうちょ銀行が狙い目??口座維持手数料ないの
年金受給も「ゆうちょ銀行」を利用されている方は多いのではないでしょうか。
メガバンクや都市銀行、地方銀行とは違って、ゆうちょ銀行は「誰もが等しくサービスを受けられる責務を追っている」という理由で、口座維持手数料を導入しないのでは?という話もあるようです。そうなれば、ゆうちょ銀行がメインバンクとして狙い目ですね。
また銀行によってはいろいろな条件を付けて手数料を免除したり、導入しない銀行もあるでしょうから、導入が決定したら情報収集しましょう。
口座維持手数料はいつから?手数料はいくらなの?
2019年11月現在は、導入が検討されている状況なので、実際に口座維持手数料がいつ実現されるのかどうかはわかりません。ただ、銀行の経営状況や昨今の手数料値上げの流れから導入の可能性は高いと思われます。
海外の銀行口座維持手数料をテレビで取り上げていたので以下に追記しておきます。
取引条件で免除サービスもあるようですが、どう考えても…もう完全に利息は追いつけないです。(T T)
まとめ
銀行の存在価値が変わってきている。昔はお金のやり取りは銀行を通して行われるのが基本でしたが、最近では〇〇Payなどキャッシュレスで金銭のやり取りができるようになってきました。これから先、実際に「口座維持手数料」が導入されることになったら、暮らしの基本が大きく変わってくるのでしょうね。
導入が検討されている銀行の「口座維持手数料」をきっかけに、休眠口座の整理やネットも含めたメインバンク選びをしてみようと思います。導入が決定したら記事にしようと思いますので、少しでも皆さんの参考になれたら幸いです。