「行けたら行く」は行く?行かない?関東と関西とでは「行く気」が違うんです。心理を理解しておかないと「本当に来たの?」となり、うざいと思われてしまうかもしれません。
NHK『チコちゃんに叱られる』で取り上げた「行く気」の確率と、ドラマ『カルテット』の行間案件について紹介します。
行けたら行くの心理は?
NHK『チコちゃんに叱られる』で、「行けたら行く」についてチコっとリサーチしていました。
「行けたら行く」は関東と関西で「行く気」が違う?の疑問を深掘りです。
関西では「行けたら行くわ 」→行かないつもり
「行く気ないんだな」ととります。
関東では「行けたら行く」→行くつもり
文字通り。行くつもりです。
アンケートでは「行けたら行く」と答えた人のうちで「行く気がない」は、関東38%に対し、関西は71%という結果でした。
関西では親密な人間関係が築かれるため、察する文化が発達。関東ではさまざまな地域から人が集まるため、はっきり言わないと伝わらない文化が発達したそうです。特に京都では、この「察しの文化」が濃厚とのこと。
例えば、
「娘さんピアノ上手ですね」=「静かにして」
「きれいな手やねぇ〜」=「家事をやってないのね」
「丁寧な仕事してはりますな」=「仕事遅いな」
などなど。素直に受け取ると恥をかいてしまうかもしれません。それにしても京都の人の褒め言葉、難し過ぎる。。。
調査結果をまとめると、「行けたら行く」関西は約7割が行く気なし。京都はホメことばに裏がある…かも。でした。気をつけましょう!
「行けたら行くね」カルテット
ドラマ『カルテット』は脚本家、坂元裕二の名作で名言の宝庫です。こじらせキャラの家森さん(高橋一生)の「行けたら行くね」の行間案件もみぞみぞしました。
家森「好きな人には好きって言わずに、会いたいって言うでしょ?
会いたい人には会いたいって言わずに、ご飯行きません?って言うでしょ?
別府くん、好きだって言う代わりに、チケット1枚余ってるんだけどさって言ったことない?」別府「無くは…」
家森「行けたら行くね、はどういう意味?
行けたら行くねって言った人やってみて」すずめ「どうも」
家森「え?行けたら行くって言ってたじゃない。行けたら行くって言ったのに、え?何で来たの?」
すずめ「来れたから…」
家森「え、もう席ないよ。え、なんで来たの?え、怖い怖い怖い」
すずめ「ごめんなさい…」
家森「こうなりますよ。悲劇起きますよ。
「カルテット」より
言ったら行くな。行くなら言うな」
言葉と気持ちは違うのだそうです。
「こんなのデートじゃないんだからね!っていうのはデートでしょ。また連絡しますね、っていうのは連絡しないでねって意味でしょ?」と、家森ワールドが炸裂。
ギョーカンを読む…行間案件です。
家森さんは関東の人と思われますが、元嫁の茶馬子さんはこてこての関西弁。強烈なパワーを放っていました。家森さんの「行けたら行く」が「行かない」なのはその影響かもしれませんね。
「行けたら行く」は行間案件。本来の意味が伝わらない場合があるので気をつけましょう。
まとめ
「行けたら行く」の心理は、関西では「行かないつもり」で、関東は「行くつもり」。アンケートでは「行けたら行く」と答えた人のうち「行く気がない」は、関東38%に対し、関西は71%でした。
私はまだ予定がわからないときに「行きたい」という意図で使っていました。どっちにも取れる曖昧な言葉で誤解を招いていたかもしれません。これからは「〇日までに連絡しますね」とか、できるだけはっきり返事しようと思いました。