享年と行年の違いは?他界した年齢と位牌の年齢が違うのは何故?

実際に他界した年齢と位牌に刻まれた年齢が違う理由はご存知ですか。「享年」と書かれていたり「行年」と書かれている場合もあって違いがわかりません。お葬式やお墓参りで疑問に思っていたことを調べたのでまとめておきます。同じ疑問を抱いた方の参考になれば幸いです。

亡くなった年齢と墓石の年齢が違うのは何故?

98歳で亡くなったのに、
「享年100(行年100歳)」って
書かれているのは何故?

私もずっと疑問に思っていたので
詳しく調べてみました。

故人の年齢は満98才だったのに位牌には100って書いてある・・・これは「享年(きょうねん)」というもの。享年は「天から享(う)けた年数」を表し、人間が母親の胎内に生を受けた日から数えた年数だそうです。つまり「数え年」の計算。墓石や位牌に刻まれているのはこれなんですね。

行年(ぎょうねん)」も同じで、何歳まで生きたかを表すもの。仏教では、私たちが暮らしている俗世間(娑婆・しゃば)で行を積んだ年数を意味しているそうです。

どちらも数え年なのですが、位牌などに書く享年は「歳」を付けないで、行年は「歳」を付けるのが基本のようです。

数え年なのになぜ2歳も違うの?

「数え年」って
満年齢に+1じゃないの?

数え年は誕生日によって
プラスする数が違うんです。

数え年は、生まれた時を「1歳」として、新年を迎えるたびに1つ歳をとることになります。誕生日は関係なく、新年で誰もが1歳加算されるわけです。

亡くなったのがその年の誕生日前だったので満年齢+2歳が数え年(享年・行年)になるんですね。

● その年の誕生日が来るまで…「満年齢+2」=数え年
● その年の誕生日以降…………「満年齢+1」=数え年

詳しくは「数え年の計算を間違ってない?厄年や七五三や還暦で迷わないために」の記事で図解しています。

数え年の計算を間違ってない?厄年や七五三や還暦で迷わないために
「満年齢」に1歳足せば「数え年」だと多くの人が勘違いしているようですが「数え年=年齢プラス1歳」は間違いなんです。生まれた時を1歳として新年を迎えるたびに…

享年・行年のほかに「没年」って何?

歴史の教科書などで見かけることがある「没年(ぼつねん)」。これはその人物が亡くなった年次(没年〇〇年)や年月日(命日)の場合と、亡くなった年齢(没年齢〇〇歳)のふたつの使い方があります。「没年齢」は享年とは異なり「満年齢」で表記されているのが基本です。

数え年は他にもこんなところで使われている

一般的に「厄年」で言われる年齢は「数え年」です。自分の満年齢と勘違いして、厄除けをし忘れる場合もあるので注意しましょう。

数え年が使われている主な風習
●厄年
●七五三
●賀寿(長寿祝)

最近では「七五三」は満年齢でも数え年でもどちらでも構わないとされているようです。

賀寿(がじゅ)とは、数え年61歳を祝う「還暦」や、数え年88歳を祝う「米寿」、数え年90歳を祝う「卒寿」など長寿を祝う風習。

まとめ

他界した年齢と位牌や墓石に刻まれた享年(きょうねん)が違う理由はご理解いただけましたか。

宗派や地域の風習によっても表記のルールが違う場合もあるようですが、私の疑問点は「数え年」の計算方法で納得できました。

時代の流れの中で、昔ながらの風習やルールが変化してくるかもしれません。自分のご先祖様を想うときに、天から享けた年齢もちょっとだけ気にしてみてはいかがでしょうか。

 

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