『ウォーキング・デッド 』シーズン2第4話「涙に咲く花」でダリルがキャロルに贈るチェロキーローズ。花の意味や想いが尊く印象的なシーンです。
絶望の淵にいたキャロルに一筋の光が差したようでダリルの優しさにキュン。恋愛か友情かそれを超える何かか、これから始まるふたりの深い絆を暗示するようでしたね。
Embed from Getty Imagesチェロキーローズってどんな花?
ここからネタバレです
シーズン2 第4話「涙に咲く花」
原題:Cherokee Rose
ウォーカーから逃げていなくなった娘ソフィア。皆が捜索を続けるが数日経っても見つからない。悲しみにくれる母親キャロルの側にそっと花を置くダリル。ビール瓶に一輪、白い花。
「お花?」
と聞くキャロルに
「ナニワイバラだ」※日本語訳
と答えるダリル。
聞いたことのない名前ですが、実際には
「It’s a Cherokee rose.」
チェロキーローズと言っています。
ナニワイバラ[浪花茨/難波茨]
別名 チェロキーローズ(Cherokee rose)/ナニワバラ(難波薔薇)
ナニワイバラはバラ科の花で難波の商人が江戸時代に日本に持ち込んだことが名前の由来。花言葉は「清純な愛」「静かな愛と敬意」とのこと。
白く清楚だけど蔓(ツル)には鋭い棘が。凜としてキャロルに似合いますね。
チェロキーローズは “涙に咲く花”
ソフィアが戻ったときのためにキャンピングカーを片付けるキャロル。じっとしていられなかったんでしょうね。待つだけの辛い時間…。
そこにダリルが花を置き静かに語り始めます。
こんな話がある。
アメリカ兵がチェロキー族を“涙の旅路”に追い立てた
道中、母親たちは嘆き悲しんだ
子どもを亡くしたからだ
風雨にさらされ伝染病や餓えで死んだ
行方不明になった子も
そこで年寄りたちは
母親を勇気づけようと祈った
力と希望を 与えようと
母親の涙が落ちた場所に
このバラが咲いた
この花が咲いたのは
俺や兄貴のためじゃない
この花が咲いたのは
きっと…
ソフィアのためだ
悲しみで張り詰めたキャロルの心が緩んで、涙の中に笑顔がこぼれるんです。無骨で人に興味なさげなダリルのそっと寄り添う優しさ。
そして、
「ソフィアはきっとここを気に入る」
もう、涙腺崩壊…。私の大好きなシーン。ダリルはソフィアが生きていると信じて全力で捜索を続けるんですね。キャロルはどんなに心強かったことか。ダリル…惚れてまうやろ。
ダリルとキャロルのスピンオフが決定!
Embed from Getty Imagesシーズン10に追加された6話分は2021年に(初回の17話「我が家へ」は3/1、23時日本最速初放送)。最終シーズン11(全24話)は2021年夏から2022年にオンエアを予定。これでシリーズは完結を迎えますが、お楽しみがもうひとつ。
ダリル(ノーマン・リーダス)とキャロル(メリッサ・マクブライド)のスピンオフが2023年に放送予定!
アメリカではキャロル(Carol)とダリル(Daryl)を合わせてキャリル(Caryl)と呼んでいるそう。心から信頼し深い絆で結ばれているふたりの今後が気になってしょうがない。。。
スピンオフはどんなドラマ?
トーキングデッド(シーズン10第16話放送後)でダリルが、スピンオフはグループ同士で領域を奪い合うような話ではなく「希望のドラマ」だと語っていました。
キャロルとダリルが旅に出て、外の世界を見て新たな可能性を切り開くというストーリーだそうです。
さらに「終わりと始まりにほろ苦い気持ちを感じている。『ウォーキング・デッド』は人生の大切な一部だ」とも語っており、見る側としても期待と終焉の寂しさに複雑な心境ではないでしょうか。
ウォーキングデッド「どれにしようかな」の歌の意味はこちらの記事で紹介しています↓
まとめ
ウォーキング・デッド「涙に咲く花」はダリルとキャロルの絆の始まりを感じる素敵な物語でした。
ふたりの間に咲くチェロキーローズ。シーズン10まで見終わっても私のベスト10に入ります。毎回予想の斜め上を行く展開にドキドキが止まらないTWD。あ〜早く続きが見たい!!
10年以上に渡り世界を席巻した壮大なドラマ「ウォーキング・デッド」はファンにとっても人生の大切な一部となっていくことでしょう。