東京・練馬で愛されてきた遊園地「としまえん」が惜しまれながら2020年8月31日に閉園しました。アトラクション施設の移転先も気になりますが、やはりシンボルともいえる回転木馬『カルーセルエルドラド』(メリーゴーラウンド)の今後がどうなるのか情報をまとめておきました。
としまえん回転木馬『カルーセルエルドラド』はどうなる?
としまえんの閉園後に、機械遺産の回転木馬『カルーセルエルドラド』がどうなるのか気がかりです。多くの方々が残す方向で懇願している状況ですが、西武鉄道では今後の処置の検討している段階。移転先が決まっていないため、一度解体して保管するそうです。
芸術品としての展示ではなく、木製の舞台がガサゴソ♪ゴトンゴトン♪と3段階の速度で回転するメリーゴーランドとして、新たな地で再会したいですね。
機械遺産に認定されたカルーセルエルドラド
2010年に日本機械学会によって『機械遺産』に認定された回転木馬「カルーセルエルドラド」。木製の手彫りなので馬たちの表情が違ったり、髪型に特徴のある馬を見つけることも楽しみのひとつでした。また、ブタの木馬?もここの特徴。ブタはドイツでは「幸福のシンボル」だそうで縁起物だったのですね。
彫刻はすべてが木製
カルーセルエルドラドの彫刻はすべて木製で繊細な芸術品。
お気に入りの馬は?
馬の表情を見比べて楽しむのも、幸福のブタに乗るのも楽しかった。
- ドイツ ➡ ニューヨーク ➡ 練馬
- 料金:300円
- 所要時間:2分
- 定員:154名
- 3段階で速度が違う回転舞台
としまえんのシンボルとして愛されてきた回転木馬『カルーセルエルドラド』。1907年にドイツの機械技師ヒューゴー・ハッセによって作られ、「世界最大にしてもっとも豪華なカルーセル」と言われていたそうです。
1911年からニューヨーク・コニーアイランドの遊園地に移され、1964年に閉園するまで多くの人々に愛されたそうです。
閉鎖後は解体され倉庫に収められていたエルドラドをとしまえんが購入。日本にやってきたエルドラドは劣化が進んでいましたが、専門家の監修による修復作業を経て、製作当時の姿に復元。1971年4月3日からとしまえんで、誕生した頃の姿を取り戻し回り続けてきました。
としまえんの歴史なんかもまとめ
1926年に開園した「としまえん」。94年の歴史がある日本を代表する遊園地のひとつ。「東京ディズニーランド」開園は1983年の春。としまえんの歴史は、「世界初」や「日本初」の新アトラクションの歴史です。
1926年 | としまえん開園 |
1927年 | 日本初!※営業用として初 ウォーターシュート |
1929年 | 大・小プール完成 |
1944年 | 戦争激化で閉園 第二次世界大戦:1939年~1945年 |
1946年 | 遊園地の営業再開 |
1958年 | 世界初! インドアスキー場 |
1965年 | 世界初! 流れるプール |
1971年 | 1907年ドイツ製の回転木馬 カルーセルエルドラド |
1984年 | 日本初! 大型ツインのフライングパイレーツ |
1988年 | 日本初!都内最大級! 大型ウォータースライダー ハイドロポリス |
1992年 | あの「サンタフェの扉」がやって来た?? |
としまえんのアトラクションの移転先は?
としまえんの閉園後は、跡地に東京都の公園(練馬城址公園)が整備され、一部にはハリーポッターの映画セットや衣装が観られるスタジオツアー施設が2023年オープン予定。
いままでのアトラクション設備は、解体されるものも多いですが、一部は移転が決まっているようです。※予定
「チャレンジトレイン」「模型列車」は西武園ゆうえんち(埼玉)。
「スナッピー」「バタフライダー」「ミニイーグル」は八景島シーパラダイス(横浜)。
まとめ
閉園の最後の週末、カルーセルエルドラドは3時間待ちでした。入場制限中でもこの待ち時間とは、愛され惜しまれ心に残るメリーゴーラウンドだった証拠ですね。