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望月慎太郎・錦織圭・西岡良仁を支えた盛田正明テニスファンドとは

錦織圭や西岡良仁もIMGアカデミーに送った「盛田正明テニスファンド」から新たな逸材。ファンドテニス・ウィンブルドン選手権ジュニア男子シングルスの決勝(2019/7/14)で16歳の望月慎太郎くんが優勝。テニスの4大大会ジュニア日本男子初となる快挙を遂げたんですね。素晴らしいことです。次戦の9月1日からの全米オープン・ジュニア部門でぜひ連覇を!

今回の朗報を聞いて一番気になったのは、望月くんを支援してきた「盛田正明」という人物。日本の選手が世界で戦える裏で、こんなにスゴイ人がいたとは…。

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錦織圭も育てた盛田正明さんって誰?

盛田正明テニスファンド(MMTF)」は錦織圭選手や西岡良仁選手もIMGアカデミーに送ったファンド。世界レベルの日本人選手を生み出すために、アメリカ留学を支援する「盛田ファンド」に私財を投じた盛田正明さんとはいったいどんな方なのでしょう。

盛田正明(もりた・まさあき)
1927年(昭和2年)5月29日生まれ 92歳
愛知県名古屋市出身
ソニーの創業者のひとり盛田昭夫氏の実弟。日本テニス協会名誉会長。
私財を投じて「盛田正明テニスファンド」を立ち上げた。

1982年ソニー本社副社長に就任。1992年ソニー生命保険の社長兼会長に就任。その後1998年にソニー生命名誉会長に退くと共に、テニスの有望若手選手育成のための基金創設を考えはじめたそうです。

令和元年7月現在で92歳の盛田正明氏。テニス界の足長おじさんとも言われ愛されています。

盛田正明さん談
私は昭和 26 年に大学を出て直ぐに、当時設立5年目で未だ 100 人足らずの中小企業でありましたソニー㈱に入社しました。入社後直ぐに、仙台の大学の研究所に派遣されましたが、その時に研究所のテニスコートでテニスを始めたのがきっかけで、以来テニスがすっかり好きになってしまいました。テニス歴は永いのですが実は一度も正式にテニスのレッスンを受けた事の無い全く我流の素人テニスプレーヤーです。 〜引用:日本テニス事業協会より

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盛田ファンドが世界で戦える選手を育む

今回ウィンブルドン選手権ジュニア男子シングルスで優勝という快挙を遂げた望月慎太郎(16歳)。13歳の時に「盛田正明テニスファンド」の支援を受けてアメリカ・フロリダのIMGアカデミーに留学したそうです。

あの錦織圭選手も望月選手と同じ13歳の時に「盛田ファンド」でIMGアカデミーに渡ったひとり。2014年全米オープンで準優勝した時に真っ先に「盛田さんがいなかったら、僕はここにいない」と語ったそうです。

今回ジュニア優勝のニュースで『望月が錦織を超えた!』などというヘッドラインの報道もありましたが、錦織圭選手の偉業があってこそ望月選手に“世界を掴むチャンス”が降りてきたのではないか、と思います。

世界一になった望月慎太朗のご紹介

望月くんの戦績やプロフィールは、いろんなところで紹介されていますので割愛して、軽く紹介だけ記しておきます。

望月慎太郎(もちづき・しんたろう)
2003年(平成15年)6月2日生まれ
神奈川県川崎市出身
175センチ 64キロ
テニスを始めたのは3歳から。13歳の時に盛田正明さんの「盛田正明テニスファンド」の奨学生としてアメリカ・フロリダにあるIMGアカデミーに留学。
今回でジュニア世界ランキング1位になりました。
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盛田ファンドは若手プレーヤーの救世主

世界に通用する日本人テニスプレーヤーを育てる「盛田正明テニスファンド」。滞在費・学費からはじまって、レッスン代・遠征費などはすべて面倒を見てくれて、子供一人にかかる費用は、年に数百万円超だそうですが…。

「盛田正明テニスファンド」は、奨学金の返済義務は一切なし

ただしランキング100位以内に入った場合は、後輩を育てるための目的で還元していく「出世払い」のシステムなんです。

奨学選手は将来とも奨学金の返済義務は一切有りませんが、若し選手が世界のランキングの 100 位以内に入った場合には、年間の獲得賞金の 10%をファンドに5年間還元をして頂いて、後輩の奨学金に使わせて頂く事となっております。 〜引用::日本テニス事業協会より

子供たちは、テニスのための最高の環境を与えられるが、要求されるレベルも半端ではない。毎年、新学期が始まる9月に、翌年5月までにクリアすべき厳しい課題が与えられ、それをクリアできないと日本に帰されてしまうのだ。

「例えばITF(国際テニス連盟)のジュニアランキングで300位の選手には、翌年までに150位以内に入れ、という具合です。目標達成のためには、相当な努力をしなければなりません。錦織が行った年には、同時に3人を送ったのですが、最後まで残ったのは錦織だけでした」(盛田氏)

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富士薬品が女子テニス選手を支援し育成に!

テニス界には他にも“足長おじさん”が!「富士薬品」が行っている「富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラム」は12~14歳の女子テニス選手を支援しているようです。毎年約4カ月間の海外遠征の費用を3年間支給し、未来のスターを育成するというプログラム。

毎年、2人の12歳の女子選手を選抜。14歳までの3年間、年間4カ月ほど、欧州や米国に海外遠征に派遣するという。選抜方法は、国内を9地域に分け地域予選を行い、そこを勝ち上がった64人前後が「富士薬品セイムス ガールズカップ」と名付けた決勝大会を戦う。そこでの成績優秀者2人を3年間支援。海外派遣の交通費、現地での交通費、宿泊費、食費などを支給
〜発表当時:日刊スポーツ2017年引用

富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラム/ガールズカップ2019について

ガールズカップについて | 富士薬品セイムス ガールズカップ2024
株式会社富士薬品 高柳昌幸社長インタビュー 日本の女子ジュニア選手がプロとなり、世界と対等に戦えるようになるためのサポートプログラムこそ「富士薬品セイムス ワールドチャレンジ プログラム」。それは、富士薬品・ 高柳昌幸社長の想いからスタート...
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まとめ

テニスに限らず、メジャーリーグの大谷翔平選手やNBAの八村塁選手など日本人プレーヤーが、世界で活躍するチャンスを掴んでいます。

本人の才能や努力はもちろんですが、今回のように盛田正明さんのような方々のサポートが、若手を育成し世界の舞台へ導いてくれていることを知りました。

世界は違いますが、故ジャニー喜多川さんも日本のエンターテインメントを育んでくれたことに改めて感謝します。

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