東京 練馬で愛されてきた遊園地「としまえん」が段階的に閉園します、という悲しいニュースが。東京ディズニーランドもなかった時代は、多くの若者たちがここの回転木馬や流れるプールで青春を謳歌したものです。今回は、時代の中で新しいコトをいっぱい楽しませてくれた「としまえん」の歴史やアトラクションもおさらいしました。
としまえん映画情報
今なら映画「としまえん」がAmazon Primeで無料でした!
としまえんの閉園はいつ?何も残らないの?
「としまえん」は8月31日閉園を正式発表しました(2020.6.12)。隣接する温泉施設「豊島園庭の湯」は営業を継続するそうです。
結論から言うとニュースで流れた時点では、閉園の時期は未定でした。各社のニュースソースを確認してみましたが、小池都知事も明言しなかったようです。
とはいえ、としまえんが段階的に閉園することは決定事項のようでした。最終的には閉園するようなのでプールは消滅するでしょう。回転木馬は機械遺産としてどこかで活かされることに期待します。
信頼できるソースをザッとまとめました。
- としまえんの敷地総面積は22万㎡
- アトラクションやプールを段階的に閉鎖
- 最終的には閉園する
- 都が災害時の避難場所として防災の拠点にする方針
- 計画では跡地を「練馬城址公園」として整備
- 敷地の大部分は東京都に売却
- 敷地の一部をテーマパークに貸し出す計画
- 2023年春にテーマパークオープン予定
- ハリーポッターのスタジオ型テーマパークの見通し
- 2020年春に正式決定する見込み
- 再開発で地域の活性化も期待される
としまえんは新体験の創造主?
1926年に開園した「としまえん」。94年の歴史がある日本を代表する遊園地のひとつですが、近年では来場者数がピーク時の3割にまで落ち込んでいたそうです。
しかしながら、としまえんのプール人気は高いんです。この井戸水の冷たさが猛暑には救いでしたね。そうそう「プール、冷えてます」っていうキャッチコピーを覚えている人も多いのでは。
としまえんの歴史を振り返ると、「世界初」や「日本初」という新アトラクションでチャレンジ精神が盛りだくさん。なんといっても「史上最低の遊園地」でしたから。ちなみに、「東京ディズニーランド」開園は1983年の春。
1926年 | としまえん開園 |
1927年 | 日本初!※営業用として初 ウォーターシュート |
1929年 | 大・小プール完成 |
1944年 | 戦争激化で閉園 第二次世界大戦:1939年~1945年 |
1946年 | 遊園地の営業再開 |
1958年 | 世界初! インドアスキー場 |
1965年 | 世界初! 流れるプール |
1971年 | 1907年ドイツ製の回転木馬 カルーセルエルドラド |
1984年 | 日本初! 大型ツインのフライングパイレーツ |
1988年 | 日本初!都内最大級! 大型ウォータースライダー ハイドロポリス |
1992年 | あの「サンタフェの扉」がやって来た?? |
「映画 としまえん」?都市伝説が映像になった
2019年東映の配給「映画 としまえん」。こんな映画があったとは、知りませんでした。
「お化け屋敷で返事をしてはいけない」とか「秘密の鏡を覗いてはいけない」など、昔から言われてきた都市伝説がベースなんですね。懐かしい気持ちと、その昔に《ミラーハウス》で出られなくなった体験やお化け屋敷が恐ろしかったことを思い出しました。記憶の中にも「としまえん」はしっかり刻まれていたようです。
2019年10月には「映画 としまえん」のDVDが発売されレンタルも始まっていたのですね↓
最強驚愕としまえんのおさらい
回転木馬〜カルーセルエルドラド
2010年に日本機械学会によって『機械遺産』に認定された回転木馬「カルーセルエルドラド」。1907年にドイツのヒューゴー・ハッセによって作られたものだそうで、100年以上の歴史を持つ美しい芸術品。としまえん遊園地でマストライド!
流れるプール
1周350メートルという巨大なドーナツ型のプール。家庭用の流しそうめんマシンのように水と人間がグルグル流れます。浮き輪につかまった子供も大人もカップルも、ギュウギュウ詰めで押し流されます。誰がどこにいるのか、ウォーリーを探すより難しい…。井戸水なのでかなり冷たいプールでした。
ハイドロポリス
「狂った雨どい」と謳われた18本のとんでもないウォータースライダーが絡み合う水の絶叫マシン。夏の人気ナンバーワン。よくまあ、こんなものを考えて造ったなぁと思いました。
フライングパイレーツ
できてからすぐに乗りました。「とにかく早く降ろしてくださいっ」て叫んだ思い出。初体験で気持ち悪くなって、それ以来は苦手なライド・アトラクションです。だって、地上45メートルを2隻の大きな船が急上昇、急降下してすれ違うのですよ。
まとめ
都市型遊園地として戦前から人々の楽しめる場所と時間を与え続けてくれた「としまえん」。広告やポスターでもユーモアたっぷりに、いっぱい楽しませてくれました。
90年以降は、全国で遊園地はどんどん姿を消しているそうです。2020年に発表された「としまえん段階的に閉園へ」のニュースに、時代の大きな変化を感じます。としまえん跡地は、防災の拠点としても、人や動物の憩いの場所としても生まれ変わって、みんなに愛されることでしょう。